線膨張計算 CTE

物質は、温度の変化によりその質量が小さくなったり、大きくなったりします。
金属、ガラス、木材と色々な物質がある中で『プラスチック(樹脂)』は、非常に温度の変化に反応する物質になります。

線膨張とは

個体の大きさが温度変化によって増減する現象の事を言います。

線膨張係数とは

温度の変化によって、個体の長さや体積が膨張・収縮する割合を温度あたりで示したものです。材質によってその数値は異なります。

簡易計算ツール

STEP 01

確認したい材質を下の【線膨張係数表】から選んでAに入力してください。

STEP 02

変化前の温度をBに、変化後の温度をCに、加工品の長さ(mm)をDに入力してください。

STEP 03

計算する」をクリックすると自動で計算されます。

※弊社工場内は23℃で切削加工を行いますので仮に23と入れておきます。数値は変更可能です。

熱膨張量 mm

各種樹脂線膨張係数

樹脂名 グレード 線膨張係数×10-5 /℃
PVC 塩化ビニール 標準グレード 12.0
PE ポリエチレン 標準グレード 12.6
PP ポリプロピレン 標準グレード 11.1
PP ポリプロピレン ガラス30% 9.3
ABS アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン 標準グレード 8.0
アクリル ポリメチルメタアクリレート 押出板 9.0
アクリル ポリメチルメタアクリレート キャスト板 7.0
PET ポリエチレンテレフタレート 標準グレード 6.0
PET ポリエチレンテレフタレート 摺動グレード 6.9
MCナイロン ポリアミド MC901,900NC,801,703HL 9.0
MCナイロン ポリアミド MC602ST 6.5
MCナイロン ポリアミド MC501CD R2 8.0
MCナイロン ポリアミド MC501CD R6 7.5
MCナイロン ポリアミド MC501CD R9 8.6
MCナイロン ポリアミド MC501AS R11 11.0
MCナイロン ポリアミド ナイロン6 9.0
MCナイロン ポリアミド ナイロン66 10.0
POM ポリアセタール 標準・摺動グレード 9.0
PBT ポリプチレンテレフタレート 標準グレード 9.4
PC ポリカーボネート 標準グレード 7.0
PC ポリカーボネート ガラス20% 5.8
超高分子量PE 標準グレード 20.0
超高分子量PE 導電グレード 20.0
PTFE 4F 標準グレード 12.4
PCTFE 3F 標準グレード 6.0
PVDF 2F 標準グレード 13.0
PPS ポリフェニレンサルファイド 標準・摺動グレード 5.0
PPS ポリフェニレンサルファイド ガラス繊維40% 2.0
PEEK ポリエーテルエーテルケトン 標準・摺動グレード 5.8
PEEK ポリエーテルエーテルケトン ガラス繊維グレード 3.0
PEEK ポリエーテルエーテルケトン カーボン繊維・導電グレード 2.5
PES ポリエーテルスルホン 標準グレード 5.5
PES ポリエーテルスルホン ガラス繊維グレード 2.6
PEI ポリエーテルイミド 標準グレード 6.2
PEI ポリエーテルイミド ガラス繊維グレード 2.7
PAI ポリアミドイミド 標準・摺動グレード 3.1
PAI ポリアミドイミド ガラス繊維グレード 2.7
PI ポリイミド 標準グレード 5.4
PI ポリイミド 摺動グレード 4.9
ユニレート 標準グレード 縦 4.0
ユニレート 標準グレード 横 7.4
紙ベークライト フェノール   2.0
布ベークライト フェノール   2.0

注:上記の資料は各材質の線膨張係数より算出される数値であり、実際の加工品の伸縮数値と必ず一致するものではございません。